AIが業務サポートツールとして徐々に一般化し始めている昨今ですが、Windows11標準搭載のCopilotとGoogle Bard、結局どちらを使えば良いのか悩んでいませんでしょうか?
今回は、CopilotとGoogle Bardを比較して、どちらがどの用に優れているのかを解説します。
CopilotとGoogle Bardの比較
CopilotとGoogle Bardはどちらも高度な対話型AIですが、それぞれ異なる強みと弱みを持っています。以下では、両者を比較して、どのような用途に向いているか解説します。
1. 言語モデルとデータセット
- Copilot: Microsoft Turing NLG 530Bパラメータモデル、Webテキスト、コード、ドキュメント
- Google Bard: LaMDA 137Bパラメータモデル、書籍、Webテキスト、コード
Copilotはより多くのパラメータを持つ最新のモデルを使用していますが、Gemini(Google Bard)は書籍などの信頼性の高い情報源を含むデータセットで訓練されています。
2. 主な機能
機能 | Copilot | Gemini |
情報検索 | ◯ | ◎ |
文章生成 | ◯ | ◎ |
翻訳 | △ | ◯ |
コード生成 | ◎ | ◯ |
質問応答 | ◯ | ◯ |
対話 | ◯ | ◯ |
アプリ連携 | ◯ | ◯ |
Copilotはコード生成とアプリ連携に特化しており、Microsoft 365との連携で作業効率化を図れます。一方、Gemini(Google Bard)は情報検索や翻訳など幅広い機能を持ち、知識ベースとして活用できます。
また、2024/2/8日にGoogle BardがGeminiへと名称を変え、Google DocやGoogleスプレッドシートなど将来的に連携することが発表されました。
3. 向いている用途
- Copilot:
- プログラミング作業の効率化
- コードレビュー
- アイデア出し
- 資料作成
- スケジュール管理
- タスク管理
- Google Bard:
- 情報収集
- 文章作成
- 翻訳
- 質問応答
- アイデア出し
- 創造的な文章生成
4. その他
- 料金:現時点ではどちらも無料で利用できます。ただし、様々な連携や優先的な回答が得られる、Copilot ProはMicrosoft 365のサブスクリプションに含まれます。また、Geminiもアップグレードプランにより、GoogleDocやスプレッドシートへの連携が可能になります。
- 利用方法: CopilotはWindows11であれば、「Windowsキー+C」での起動やWebブラウザ上で利用できますが、Google BardはWeb上やAPIを通じて利用する必要があります。
5. まとめ
CopilotとGemini(Google Bard)はそれぞれ異なる強みを持つため、用途に合わせて使い分けることが重要です。
- プログラミング作業の効率化やアプリ連携にはCopilotがおすすめです。
- 情報収集や文章作成、翻訳など幅広い用途にはGemini(Google Bard)がおすすめです。
6. 補足
- AIの進化は凄まじく、1年も立たないうちに改善されたり、機能が変更されたりしていきます。上記はあくまで一般的な傾向であり、個々の状況によって使い分ける必要があります。
- 無料なので、両方のサービスを試してみることをおすすめします。
以上がCopilotとGemini(Google Bard)の比較記事でした。どちらも魅力的な生成AIです。
私は個人的にはGemini(Google Bard)の方が、精度が高い印象で好きですが、皆さんはどう思いますか?なお、この文章も、Gemini(Google Bard)とCopilot両方を利用して作成しています。